モバイルファーストという考え方

レスポンシブWebデザイン設計には非常に重要な「モバイルファースト」という考え方について調べてみました。

モバイルファーストとは

「モバイルファースト」を最初に唱えたのは、Luke Wroblewskiという米国のデザイナー、開発者で、2010年4月ごろ、とされています。
「モバイルファースト」とは、モバイルでの利用を起点に考えてWebサイトを設計しよう、という考え方です。

これまでは、PCで見るという大前提の中でのWeb制作であったため、当然、PCで見るためのWebサイトを優先的に設計するのが通常でした。
モバイル用のサイトはたいていの場合は後回しで、最低限の情報でいい、とかPC向けのサイトがほぼ完成してからサクッと作る、と言った具合に軽視されていたように思います。

しかし、現在のWeb閲覧状況と言うと、PCで見る時間はどんどん減り、スマートフォンなどのモバイル環境で見る時間が増え、これまでのようにPCで見る事が大前提という事自体が覆されてしまっているのです。

・2012年メディア定点調査
http://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/report/20120613_6197.html
特に携帯電話からのインターネット時間が40.4分と、2008年からの4年間で2.3倍以上になっています。
メディア定点調査

・スマートフォン市場規模の推移・予測(12年3月)
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120120313500
2012年3月末の時点で、スマートフォン契約数は2,522万件、2017年3月末には8,110万件になると予想されています。

これらのソースからも、モバイルを使う環境、接触する時間が増大し、またこれからも飛躍的に伸びていくと考えられ、我々、制作者やコンテンツ提供者は、モバイルで見られる事を大前提に考えなければなりません。

モバイルファースト、つまりコンテンツファースト

「モバイルファースト」は「コンテンツファースト」と言い換えることも出来ます。
モバイルでWebサイトを見るという事は、PCで見る場合と違い、ユーザーがどんな状況に置かれているかわからないので余計な情報を削ぎ落として、ユーザーに最適な情報だけを提供する、事が最善の形となります。

モバイルファーストは、「モバイルを起点に考える」という考え方ですが、それはつまり本当に必要なコンテンツを提供する、コンテンツそのものが大事であるという、コンテンツファーストに他ならない、というわけです。

レスポンシブWebデザインは、モバイルファーストで考える

レスポンシブWebデザインは、Webサイトを画面の解像度によって切り替える手法ですが、PCで見るWebサイトを基準に考えてしまうと、スマフォサイズで表示された時に、画像が重くて表示が遅い、情報が多過ぎて見づらい、など良い結果になりません。
ユーザーにとって、見た目はさほど重要ではなく、それよりも必要な情報をいかにスムーズに取得出来るか、と言う事が重要なのですから、設計時には、モバイルファースト(コンテンツファースト)で考え、最低限必要な要素から配置するなど、軽量なコンテンツ設計から始めるのが良いとされています。

但し、間違えやすいですが、モバイルファーストイコール、モバイルサイト優先ではないという事。
モバイルファーストの根底にはコンテンツファーストが有り、それは全てのデバイスのコンテンツにとって一番重要な要素です。

PCよりも機能が制限された、画面の小さい環境で、閲覧するユーザーのことを考えて制作することで優先度の高い情報や機能に絞られ、より洗練されたサービスやWebサイトが作りやすくなるのだと思います。